CALENDER
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< June 2017 >>
RECOMMEND
SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENTS
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
PROFILE
OTHERS

帰ってきた冷淡辛口

<< ふと思ったものすごくどうでもいいこと | main | 日本科学未来館に行ってきた >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
国立新美術館に行ってきた
  お目当ては「ルーシー・リー展」と「オルセー美術館展2010『ポスト印象派』」の二つの企画展。どちらかというと『美の巨人たち』で知った前者を観ることが目的だったのだが、両者のチケットを同時購入すると共に100円引き(あわせて200円引き)になるとのことで、せっかく行くなら両方観てみることにした。
 ちなみに200円引きというのは「ぐるっとパス」の割引率と同じである。したがって使う意味がない。仕方がないので、7月からやるらしい「マン・レイ展」のためにとっておくことにする。先月観にいった国立西洋美術館の特別展(「フランク・ブラングィン展」)にも使えなくなっていたし、去年より若干使い勝手が悪くなっている気がするな。

 まずは係の人曰く混んでいるらしい「オルセー美術館展」のほうに入ってみた。水曜にもかかわらず、確かにかなり混んでいる。どの絵の前にも何人かいて、有名どころの前には十数人はいる、という感じ。これは、土日祝日は相当凄いだろうな。まあ、モネとかドガとかピサロとかスーラとか、さらにセザンヌとかゴーギャンとかピカソとか、そのうえロートレックとかゴッホなどといった、超ビッグネームが遠くフランスからやってきていることを思えばやむを得ないか。
 だいたい2時間くらいかけて、115点を観覧。個人的にすごくいいなあと思ったのが三つ。
 まずセザンヌの「台所のテーブル(篭のある生物)」。これはほのかに光っているような色が印象的だった。写真よりずっといいのは当たり前だろうけど、セザンヌは特にそうなんじゃないかな。横にあった「サント=ヴィクトワール山」も暖かい感じでよかったし、今まであまり好きな画家じゃなかったのだけど、印象がだいぶ変わった。
 次にゴッホの「星降る夜」。一目で惹きつけられたという意味では、これが一番だった。今まで見た絵の中で、一番綺麗な青だったかもしれない。いや本当にたまらない星空ですよ。旅先であんな夜空を見たら、しばらくこちら側に帰ってこれなくなってしまうに違いない。思わず絵葉書を二枚買ってしまった。……でもやっぱり絵のほうがいいなあ。
 最後にロートレックの「赤毛の女(化粧)」。上半身裸の娼婦の後姿をやや見下ろすような視点で描いた絵なのだけど、僕は、観れば観るほど非常によろしくない欲求――具体的にいうと、後ろからその細い首を絞めてしまいたくなるような衝動――に駆られた。絵に添えられた解説文には「支配欲を引き起こす」というようなことが述べられていたのだけれど、解説文読む前に観たからなあ。まあ、危険なのは僕ではなくて絵のほうだ、ということにしておこう。隣にある「黒いボアの女」も挑戦的な眼差しがとても魅力的で、お勧め。
 そうだ、もう一つついでに、フェリックス・ヴァロットン「ボール(ボールで遊ぶ子供のいる公園)」も挙げておく。僕はこの人をまったく知らなかったのだけど、この絵はすごくいいと思った。赤いボールがポイントになっていて、絵全体にどことなく不穏な雰囲気を感じる。もうすぐなにか決定的なことが起こりそうで、気になるところが好きだ。
 他にも上に挙げた超ビッグネームのほか、誰も真似できないアンリ・ルソーや生首オルフェウスを描いたモロー、どの絵も色っぽいボナール(この人たちもビッグネームだけど、まあ相対的にということです)などもばんばん飾ってあって、なかなかに壮観だった。観る価値のある展覧会だと思うので、お暇な方はぜひどうぞ。東京では8月16日までやっているみたいです。

 さて、2階の会場を出て持参のペットボトルで一息ついてから、今度は1階でやっている「ルーシー・リー展」へ。こういうとき同じ建物の中だと移動時間が少なく済んで良い。
 入ってみると、さすがに「オルセー」よりはだいぶ少ないけど、それなりに人がいる。1平方メートルに一人はいるな、という感じ。ふーむ、そんなに知名度が高いわけじゃないと思っていたのだけど、過小評価だったか。あるいは僕も利用した「同時購入で200円引き」も奏功しているのかも。
 こちらもだいたい2時間くらいかけて観覧。この人は一言でいうと陶芸家なわけだけど、その造形が美しいのと同時に、日常で使ってみたくなるようなものがすごく多い。これに焼酎を入れて飲んだらおいしいだろうな、と思わされる鉢("Bowl")とか、黒地に鈍い金色の線が施されたコーヒーカップとかがその最たるものだ。こういっては語弊があるかもしれないけど、飾っておくだけじゃもったいない。いつかお金が溜まったら、ぜひ一つ手に入れて、贅沢な気持ちで晩酌なりモーニングコーヒーなりを楽しんでみたい。少なくとも「オルセー」にあった品を手に入れるよりは圧倒的に容易かつ安上がりだろうし、あちらはそもそも普段使いに向かないしね。
 そうそう、もう一つ付け加えると、「ルーシー・リー展」のショップで売っているクリアファイルは非常にお勧めできる。1枚500円なのだけど、展覧会で観ることのできる作品の中でもトップクラスに美しい(と僕は思う)品が、表と裏に格好よく配置されている。僕が購入してきたのは2種類、青っぽい作品と白っぽい作品がそれぞれ柄になっているもので、母に見せたら「なぜもっと買ってこないのか」といわれた。もし観にいかれるのであれば、ぜひチェックを。こちらは今月の21日まで。

 ショップでの買い物を終えて美術館を出たのが18時15分くらい。さすがに疲れた。でも、こういうのはとても楽しい。この際ガンガン観にいってやろうと思う今日この頃である。
| ヒビ | 23:59 | comments(0) | - |
スポンサーサイト
| - | 23:59 | - | - |